Firefox Quantum で基本ショートカットを変更する
Firefox では、デフォルトで以下のキーバインド(キーボードショートカット)が割り当てられている。
CTRL + N = 新しいウインドウ
CTRL + H = サイドバーでの略歴表示
CTRL + P = 印刷ウインドウ
Emacs のキーバインドに慣れており、Skkfep 上でもそう設定してあるので、上記のショートカットはきわめて使いにくい。これまでは、アドオン(Shortkeys等)で変更できたのだが、Quantum になって「基本ショートカット」はアドオンで変更できなくなったようだ。
当面の解決策としては、Firefox の設定ファイル自体をいじるしかないようである。
1. Firefox/browser/omni.ja をコピーして、拡張子をzipに変更する(omni.ja は Firefoxのルートディレクトリにもあるが、そちらではない)。
2. omni.zip を Explorer で解凍し、chrome/browser/content/browser 以下の browser.xhtml を任意の作業ディレクトに編集する。
3. browser.xhtml でショートカットの設定を変更する("-"が変更前、"+"が変更後)。
<keyset id="mainKeyset">
<key id="key_newNavigator"
data-l10n-id="window-new-shortcut"
- command="cmd_newNavigator"
+ command=""
- modifiers="accel" reserved="true"/>
+ modifiers="accel" reserved="false"/>
[...]
- <key id="printKb" data-l10n-id="print-shortcut" command="cmd_print" modifiers="accel"/>
+ <key id="printKb" data-l10n-id="print-shortcut" command="" modifiers="accel"/>
[...]
- oncommand="SidebarUI.toggle('viewHistorySidebar');"/>
+ oncommand=""/>
[追記]他にも封殺したいショートカット
CTRL+B(ブックマーク・スライドバーの表示)= bookmark-show-sidebar-shortcut
CTRL+D(ブックマークに追加)= Browser:AddBookmarkAs
CTRL+G(次を検索)= cmd_findAgain
CTRL+J(ダウンロードの略歴)= Tools:Downloads
CTRL+K(検索バーへフォーカス)= Tools:Search
CTRL+L(アドレスバーへフォーカス)= Browser:OpenLocation
CTRL+O(ファイルを開く)= Browser:OpenFile
4. 解凍したファイルを、Explorer で ZIP に圧縮し、ファイル名・拡張子を omni.ja に戻す。変更済みの omni.ja は Firefox の元のディレクトリに戻す(オリジナルは、バックアップをとる)
5. Firefox をセーフモードで起動して(shift + アイコンクリックなど)、そのまま終了する。その後、通常に起動すれば編集済み omni.ja が反映され、CTRL+N が無効化される。
他の説明サイトでは、omni.ja を解凍せずに編集しなければならないと説明されていたが、私の環境(Windows 10 64bit)では上記の方法で大丈夫だった(omni.ja の容量はだいぶ変ってしまったのに)。
Firefox が更新された場合、また同じような設定をおこなわなければならないのであろうか。あくまで暫定的な対応といえるであろう。
我がモバイル(タブレット)遍歴
久しぶりの更新。これまで使用していた機材を思い出せなくなりつつあるので、メモしておく(冒頭○は私的満足度)。
◎ [2006-2011] Sharp Zaurus SL-C3200
△ [2011-2013] Sharp SH-10B
△ [2013-2015] Google Nexus 7 32T LTE (2012)
○ [2015-2018] ASUS MeMO Pad 7 ME572CL SIMフリー(子供用としては2022年まで)
◎ [2018-2022] Huawei MediaPad M3 Lite
○ [2022-] Blackview Tab6
○ [2022-] Blackview Tab8(子供用)
2011-2015年くらいの満足度が低いが、これはAndroidとその端末の黎明期にあたり、まだ完成度が高くなかったことに由来する。ただし、root化などハッカー的なテクニックが使えて面白かった時代でもある。
Asus の ME572は名器であると思うが、Android 4(5まで対応)ではさすがに古くてこの度、退役となる。Huawei MediaPad M3 もいい機種であった。Huaweiの追放は一ユーザーとしては残念でならない。
自作パソコンの新調5(トラブルシューティング、ソフト編1)
パソコンを新調するにあたり、OSをWindows 8からWindows 10に変えた。Windows 10 は職場のパソコンで使っているのだが、あまり本格的にいじっておらず、また同じWin10でもなぜか挙動が異なり、とまどってしまった(Win10のバージョンも同じ)。
まず、OS起動時に自動実行させていた基本ソフトだが、これまではXYZStarupという古いソフトで一括起動させていた。しかし、このソフトが自宅のWin10で作動しない(職場のPCのWin10では動く)。いろいろ試してみたが改善せず、このソフト自体がXP時代の古いもので、バージョンアップもされていないので、破棄することにした。
ということで、基本ソフトはスタートアップに登録して起動させようとしたが、これがうまくいかない。答えは「管理者権限が必要なアプリを、管理者権限を認めないスタートアップに登録していたから」ということだが、それに気がつくまで時間がかかった。
これについては、以下を参照。
よって、この場合は「タスクスケージューラ」で起動させる。
ちなみにOS起動時に自動実行させているアプリは以下で、いずれも「これがないととWindowsが触れない」レヴェルの必須ソフト。
・AutoHotKey(キーボード制御)
・X-Mous Button Control(Kensington EM5 のために必須)
・W10Wheel(Kensington EM5のために必須。たまにAviraに怒られる)
・CLaunch(ランチャー)
・自作バッチファイル(ブラウザのキャッシュや作業フォルダの削除)
・Moo0 Monitor(システムモニター。愛用していたAkabei Monitorが動かないために乗り換えた)
・skks.exe(日本語入力SKKFEPの辞書サーバー。実行ファイルからでは駄目らしいので、batファイルで起動)
・skkgate.js(同上の拡張スクリプト。jsファイルを直接指定できる)
これで何とか移行前の状態に戻すことができた。
自作パソコンの新調4(トラブルシューティング、ハード編)
パソコンを新調すると、当然ながら様々なトラブルがあり、自作ゆえに自分で解決しなければならない。なかにはくだらないミスもあったが、記録のために残しておく。
・グラフィックボード(Radeon RX 5700)
- 症状:DisplayPortケーブルをつないだのに、ディスプレイに何も表示されない。
- 原因:グラボの補助電源が8ピンしか刺さっておらず、6ピンに電源が供給されていなかった(片方をつなげばよいと勘違いしていた…)。
- 対策:6ピンにも電源をつないだら表示された。
・TV キャプチャーカード(Earthsoft PT2)
- 症状:TVTest を起動すると、「BonDriverの初期化ができません」のエラーがでて、視聴できない。
- 原因:ライザーカードに電源がついていなかった。電源なしでもドライバーをインストールすればPT2のハードは認識するので、なかなか気がつかなかった。また上記のエラーに関する情報は多いため、いろいろな可能性を試して時間がかかってしまった。(DriverFigU116のレジストリ操作、レガシーハードウェアの追加、ドライバーをpt2wdmに変更、「0Mbps病」の可能性など)
- 対応:ライザーカードに電源をつないだ。
・NAS (Thecus N2100)
- 症状:NASにアクセスできない(ブラウザからは可能)。スマフォなどではできるので、Windows 10 固有の問題と思われる。
- 原因:Windows 10 では、NASのプロトコルとして普及しているSMBv1がデフォルトでは無効になっているから。
-対策:「コントロールパネル」→「プログラムと機能」→「Windows の機能の有効化または無効化」より、SMBv1 を有効にする。
・ipega PG-9028(ゲームパッド)
- 症状:ペアリングできない(PINコードを要求されるが、番号が分からない)。Bluetooth のオプションからゲームパッドで見えない。
- 原因:不明
- 対策:パッドのリセットボタンを押して、再ペアリングしたら、PINを要求されなくなった。
・ファンがうるさい!
- 症状:ファンの音がけっこう響く。吸音シートを購入し、シャーシの穴をすべて塞いだが、あまり改善せず。
- 原因:最初はCPUファン(付属)を疑い、定評がある「虎徹MarkII」が欲しくなる。しかし、サイドパネルをはずしてよく観察したところ、CPUファンはうるさくない。次に疑ったのは、グラフィックボードのファン。これは交換は困難だが、Radeon Settings ソフトウェアより設定が可能である(ゲーム→グローバル設定→グローバルWattMan以下より)。だが、そんなに高回転でまわる設定でもなく、実測でもそれほどの音は出していない。注意して音を聴いてわかったのは、チップセットに取り付けられたファンである。これは36.8mm×7mmの羽のみの剥き出しタイプで、冷却用ヒートシンクに取り付けられている。一見して交換は困難である。確かに騒音となる音は、小型ファンにありがちな高音(「ミィィィィ~~ン」)であった。
- 対策:マザーボードの設定ユーティリティ(「インタラクティヴUEFI」)から行う。PC起動時にDelete連打でインタラクティヴUEFIを起動。H/W Monitor → Fan Configuration → SB FAN1 Setting より行う。デフォルトでは、"Performance Mode" となっていた。これを "Silent Mode" にしてみた。[2019-08-29]
自作パソコンの新調3(PT2問題)
自作パソコンのパーツ購入で一番悩んだのは「Earthsoft PT2」の扱い。パソコン上のテレビ視聴ははずせないポイントだが、PCIバスはすでにレガシーハードウェアになって久しく、搭載している新品マザーボードはほとんどない。古いマザーボードを購入すると、今後は最新のCPU(Ryzen 3700X)を使う利点が奪われてしまう。
違うTVキャプチャーボードを購入するとなると、PCI-Express対応の以下のものしかないが、いずれも問題がある。
・Earthsoft PT3:2016年の生産終了後、価格が高騰。2019年時点では5万円(!)にものぼる。この価格では、さすがに手が出ない。
・PLEX PXシリーズ:PT3の事実上の後継機種だが、⑴ 設定が煩瑣&動作が不安定らしい、⑵ 値段が高い、⑶ PCIEのみならずM/B上のUSBスロット1つを占有してしまう、など不安要素が強すぎる。自分には設定にかける時間&情熱はないので、却下。
・MiyouTuner:クラウドファウンディングで目下製作されているようであるが、⑴ 現状では未発売(2020年予定)、⑵ 値段が高い(17,500円)、⑶ 性能・ノウハウが不明、などで同じく却下。
ということで、PCIからPCI-Expressから変換する「ライザーカード」経由でPT2を再利用することにした。この方法にはいくつかの成功例をネットで見ることができるので、導入は楽であった。
ライザーカードに各社から発売されているが、ニッチな製品であるため、性能は玉石混淆のようである。とりあえず、以下のものが候補となった。
㋐ ディラック DIR-EB262-C13:比較的でメジャーで PT2 を上手く格納できそうだが、値段が高い(6380円)のと動作が不安定(特に2枚差し)という問題がある
㋑ エアリア SD-PECPCiRi2:Amazon ではこちらの方が評判が良く、値段も安い(4780円)。ただし、このライザーカードは外部接続を念頭に作ってあるので、PCI-Express → PCケースの外 → ケーブルUターン → PCケース内 → PT2 という配線になり面倒。
㋒ 玄人志向 PCI-PCIEX1:PCI入力は1本のみだが、形状はシンプルで問題もななそう。値段もまあ安め(4000円くらい)。Onkyo のサウンドカードについては成功例がある。
いろいろ考え、値段がやや高めだが㋐を購入した。
さて、ではこのライザーカード経由でPT2を Fractal Design Define XL R2 にどう取り付けるのかという問題だが、結論から述べると以下の写真のようになった。
PCIバスの時と同じく、PCケースのスロットカバーにPT2を取り付けたい。しかし、ライザーカードを経由だと方向が逆になってしまうので、通常はそれは不可能である。PCケースの内部に基盤を放置するのは格好が悪いし、ショートの危険もある。
そこでPT2をひっくり返してスロットカバーに取り付けるわけだが、これはPT2の取り付け具(名称不明。スロットカバーに固定する金具)ーを外し、逆向きに付けることで可能となる。これはPT2はアンテナ端子が左右対称のおかげである。もちろん逆向きにしたため、地デジとBS/CSのアンテナを間違えないよう注意する。
それでもマザーボード上ではパーツと抵触するので、マザーボードからはずれたスロットに付けなければならない。Fractal Design Define XL R2 はさすがにフルタワーだけあって余裕があったが、ミドルタワーのケースを使っている人は注意が必要である。
なお、このライザーカードには電源が必要である! これを見過していて電源を付けていなかったため、私は苦労した(電源なしでもPT2のドライバはインストールできるので、わかりづらかった…)。
以上。
自作パソコンの新調2(ハードウェアの購入)
11年ぶりの自作パソコン新調ということで、パーツはすべて新規に購入することにした。残念なのは今年の始めに旧PCの電源が故障し、Owltech Raider II 750W に替えていたこと。まだ半年しか使っていないが、これは予備に入ってもらい、新たに買うことにした。
7月の一ヶ月を使いパーツの選定&購入を行い、お盆休みに組み立てるという計画をたてた。ネットでスペックと口コミを参照し、ものによっては店舗で実見しつつ選定する作業は、楽しいながらも大変だった。最終的には以下のような構成となった。
・CPU:Ryzen 7 3700X BOX(42,984円)
・CPUクーラー:Wraith Prism(CPU付属)
・M/B:ASRock X570 Steel Legend(27,980円)
・Memory:G.SKILL F4-3600C19D-16GSXWB×2(32GB、24,960円)
・GPU:Radeon RX 5700 8G(43,200円)
・Sound:On board(光出力でOnkyo CR-N775 → Audio Technica AT-HA22TUBE)
・TV :Earthsoft PT-2(旧PCより流用。ディラックのライザーカード DIR-EB262-C13経由、6,455円)
・SSD(OS用):CFD CSSD-M2B1TPG3VNF(1TB、29,980円)
・SSD(ストレージ用):CFD CSSD-S6B240CG3VX(240GB、3,280円)
・HDD(ストレージ用):WDC WD60EZAZ×2(6TB、23,356円)、Hitachi HDS5C3020(2TB、旧PCより流用)
・Drive:Pionieer BDR-211(14,617円)
・Power:Seasonic FOCUS+ 750W(16,818円)
・Case:Define XL R2 FD-CA-DEF-XL-R2(17,280円)
・Monitor:ViewSonic VX3211-4K-MHD-7(42,800円)、EIZO FlexScan L997(旧PCより流用)
・総金額:297,710円
今回の自作PCも長く使いたいため、できるだけ最新の規格のものを選んだ。よって、CPU(Ryzen第3世代)、マザーボード(チップセットAMD X570)、GPU(Radeon 5700)、SSD(PCIE Gen 4)などが発売したてでまだ値段がこなれておらず、コスパ的には大失敗になってしまった。半年からそこら待てば消費税の増税分以上に安く買えることはわかっていたが、仕事の関連でまとまった時間がとれるのはこの時期しかなかったため、断行した(とどのつまり、自作PCは「自分が組みたい/組める時が買い時」と考える)。予算は30万円は予定していたので、一応おさまった形となる。(続く)
自作パソコンの新調1
11年ぶりに自作パソコンを一新したので、久しぶりにブログを書いてみる。
旧PCは2008年に組んだ。おもな構成は以下の通り。
・CPU: Intel Core 2 Duo E8700
・CPU Cooler: Thermaltake Big Typhoon Rev.2
・M/B: Gigabyte GA-EP45-DS5 Rev 1.0
・GPU: AMD Radeon HD4850
・Case: Antec P182
・Display: EIZO FlexScan L997
この辺は約10年間不変で、HDD/SSDや電源は何度か変更した。ディスプレイは最終的にはトリプル構成となった。なお、CPUクーラーの Big Typhoon は10年もったのはすごい!
当時としてはそれなりにスペックにこだわったマシンで、長らく快適なPC生活を送らせてもらった。しかし、近年では色々な問題も生じるようになってきた。それらを列挙すると、
・HD動画の視聴の不具合(見れない訳ではないが、動作が滞る時がある)
・動画編集が困難(編集・エンコード/オーサリングに時間がかかる)
・マルチタスクでの不具合
・パーツの破損(PCケースのフィルターやGPUファン等)
・メンテナンスがやりづらい(Antec P182固有の問題)
など。決して壊れたわけではないが、身体の節々にガタが生じてきている――といった感じであろうか。
ということでここ数年、パソコンの新調を検討してきたが、諸々の事情で棚上げとなっていた。しかし、⑴ 使用は10年を超えた、⑵ AMD Ryzen 第三世代の登場、⑶ 10月の消費税増税、などのを理由から一念発起し、計画を実行することにした。(続く)