SKKIME 1.5 にアップグレード

Windows 上の日本語入力は、基本的に SKKIME で行っている(エディタの NTEmacs/Meadow と xyzzy では純粋 SKK)。が、恥かしいことに未だ 1.0 のままであった。

次バージョンの 1.5(のスナップショット)がリリースされて、既に 3、4 年は経っている。その間、何度かトライしてみたが、こちらの環境では色々と不安定なので躊躇していた。1.0 も変換中に何か操作するとたまに落ちることはあったが。

さて最近になり、1.5 は SKK 辞書の annotation(註釈)に対応していると知り、重い腰を上げてアップグレードを試みた。やはりというか大変な目に遭った。SKKIME 1.5 のインストール後、再起動するとまず bbLean がフリーズした。bbLean から Explorer に戻しても動作がやたら重い。

問題はここから。「ああ、やはり駄目だな」と早々に諦め、1.0 へと戻そうとしたが、変換しようとすると skkiserv.exe でエラーがでてしまう。1.5 関連のレジストリなどを全部削除したり、1.0 の過去のバージョンを試したりしたが、いずれも同じ。八方塞がりである。

原因はまったく不明。これは天の思し召しだと思い、もう一度 1.5 をインストールしたら難なく動いた。最初に躓いたのは、1.0 の設定が残っていたかららしい。かくして、図らずとも数年来の懸案であった SKKIME のアップグレードに成功したのであった。

SKKIME 1.5 では色々な改良が施されているが、何よりも変換候補や用語登録がカーソルの近くに表示され、視線の移動がないのがありがたい。



私の場合、SKKIME で初期設定しなければならないことはあまりない。まず辞書の追加だが、これは既に動いている SKK サーバー (wceSKKSERV) を指定すれば良い。



あと独自に設定している変換ルールを指定する。これは SKKIME のプロパティの「キー設定」タブの「ローマ字設定」から行う。私は指が届きにくい記号をホームポジションで入力できるよう、以下のように設定している。


現状態:df
出力(共通):ー
現状態:fd
出力(共通):〜
現状態:dg
出力(共通):――
現状態:jk
出力(共通):、
現状態:kj
出力(共通):。
現状態:hk
出力(共通):!
現状態:kh
出力(共通):?
現状態:nk
出力(共通):…
現状態:kn
出力(共通):・

なかなか便利なキーバインドだと思う。お試しあれ。



その他では、SKKIME のプロパティの「キー設定」タブで「Enter で確定のみの動作にする」にチェック、同じく「キーマップ」で "\C-n" を "skk-mode" にする。これで十分である。

なお、変換モードへは通常シフトキーで入るが、Sticky-Shift("L" の右のセミコロンをシフトキーの代わりに使う)にしておくと楽である。これは「窓使いの憂鬱」で実現できる。これについては別の機会に書きたい。