DR-2d 用ウインドジャマー自作

PCM レコーダー TASCAM DR-2d を購入したが、高感度なだけあって、屋外での録音すると派手に風切り音を拾ってしまう。しかし、この機種にはウインドジャーはおろか、ウインドスクリーン(スポンジのカバー)も付属していない。別売でも、専用のものは(まだ)ないようである。

他機種で出ているウインドジャマーを購入する手もあるが、サイズが合うか不安だし、そもそも総じて割高である。そのためか、ネットで調べてみると PCM コレーダーに限らず、録音をする人の多くは、ウインドジャマーを自分で作成しているようである。

そんな訳で、私もウインドジャマーの自作に挑戦することにした。ウインドジャマーには長毛のファーという布地を使う。これは専門のお店で買うことができるが、化学繊維のものでも、けっこうなお値段がする。

先人たちは100円ショップで素材を調達しているので、私も近くのお店に行ってみた。が、なかなかいい素材はなかった。耳当てがいいそうだが、季節柄もう置いていない。猫じゃらしにはファー使われているが、量が少なく不安である。そこで私は以下のぬいぐるみを購入した。アライグマか何かだと思うが、背中の部分が使えると思ったからである。価格は100円ショップなのに300円もしたが、まあ布地屋で買うよりもは安いだろう。



家に帰ると、さっそくアライグマ君の皮を剥ぐ。ぬいぐるみは粗悪な製品なので、縫い目をほどけば簡単に取ることができた。



上記の部分は数枚の布を繋ぎ合わせたものである。さらに解体すると、DR-2d と調度良いサイズになった。形は少しいびつだが、へぼい布なのでカッターで切ると毛が抜けてしまいそうで恐い。よって、このまま縫い合わせることにした。



縫い合わせは、生地を裏返しにして行う。針仕事は中学の家庭科依頼であり作業はおぼつかないが、10分くらいでなんとか終った。



このままだと、何かの拍子にウインドジャマーがはずれてしまいそうなので、入口に輪ゴムを付けたい。しかし、ここで少し失敗していることに気がついた。布が短かすぎて、輪ゴムを包むことができないのである。仕方がなく、輪ゴムを直に縫い付けた。

縫い合わせが終ったら、それをひっくり返して完成である。DR-2d がファー帽子をかぶっているようで面白い。



完成後、ドキドキしながらテストを行う。また近くの国道で行き交う自動車を録ってみた。ウインドジャマーなしだとひっきりなしに風切り音が入ってしまうが、自作のものを装着するとかなり改善される。しかし、風を完全にシャットアウトという感じにはならず、多少強い風ではやはりノイズを拾ってしまう。ウインドジャマーを過信することはできないようだ。

今度はちゃんとしたファーで作ってみたいと思う。