ZAURUS から SH-10B への移行1

ここ数ヶ月は猛烈に忙しくて、ブログを更新する暇がなかった。自由な時間がないとストレスが溜まるもので、その腹いせに、ここ数年の課題であったザウルスからスマートフォンへの移行を行った。

その過程で改めて分ったことは、モバイル端末としてのザウルスの素晴しさ、である。ハードウェアの側面では、特筆すべき打ち心地のキーボード、鮮やかな液晶、絶妙なサイズと重量、対応端子の豊富さ、バッテリーの持ちや切れた際の交換可能性、など非常に完成度が高い。またソフトウェアの面でも、派手ではないがキビキビ動くLinux ベースの OS は、有志の開発者によるスペシャルカーネルやスワップ拡張に助けられ、日々の動作でストレスを感じることはない。さらに、この OS に特化した軽量で実用的なアプリケーションが多数存在した。同じ Linux ベースの Android が結構不自由であるのを知った今なら、なおさらザウルスの自由度は貴重に思える。いずれにしても、この端末の完成度は、最終機種が発売されてから5年以上経過していることを踏まえると驚異的なのである。



このキーボードは傑作だ!

ただし、時代の流れのなかで、通信面に関しては完全に時代遅れとなってしまった。インターネットについては、bitwarp や kwins のサービスは終焉(またはその方向)になってしまったし、Wi-Fi で接続したとしても、いまではザウルスでは閲覧できないサイトも多い。私自身、ここ数年ザウルスのネットワーク機能はほとんど使わなくなっていた。

とはいえ、スマートフォンに移行して、毎月高額な通信費を払う気はまったくないので、スマートフォンに関心をもちつつも、ザウルスを騙し騙し使い続けていたのである(そういえば自分を鼓舞するために、こんな記事も書いた)。


次に続きます。