ザウルスでGoogleマップを持ち歩く(後編)

※前回の続きです。

Windows 上でダウンロードした地図データは、gm_lite フォルダの imgs に格納されている。これらをザウルスに移して Opera 等のウェブ・ブラウザで閲覧することもできる。しかし、やはり動作がもたつくし、また画像ファイルは膨大なので色々と問題がある。よってデータを ROM 化して専用アプリで見ようというのが今回の話。

まず ROM 化について。ROM 化する範囲は、mglmgr フォルダの range/burn にあるリストで指定するので、main フォルダから必要なファイルを移動する。そしてコマンドプロンプトを起動し mglmgr フォルダに入り、


$ perl mk_burn.pl

と入力すると、gm_lite/burning というフォルダが作られ、必要なファイルがコピーされる

次に、gmlmgr フォルダにあるバッチファイル burn2iso.bat をクリックすれば、gm_lite フォルダに ROM 化されたファイル (gm_lite.iso) が作られる。

ここで注意が必要なのは、いわゆる「2G の壁」というやつで、ザウルスでは 2G 以上のファイルは通常扱えない。

上記の gm_lite.iso と gm_lite/bin にある gml_mount というファイルを、ザウルスにコピーする。後者はパスが通っているディレクトリ(/home/QtPalmtop/bin など)に移動し、実行権限を与えておく。gm_lite.iso はどこでもいいと思う。筆者はホームディレクトリに置いてある。

そして ROM がマウントできるか確認する。ターミナルを起動し、上記の gm_lite.iso があるディレクトリに移動し、


$ gml_mount ./gm_lite.iso

と入力してみる。同じ場所に gm_lite ディレクトリが作られ、中のファイルが確認できれば OK である。



GM_Lite に対応したザウルスのネイティヴアプリは、Zegaqgmap である。どちらも高機能だが、ここでは qgmap を紹介したい(zega は GPS 機能に優れている反面、海外の地図が上手く表示できないらしい)。

まず、配布元のぷちのいずより、qgmap の ipk パッケージをダウンロードする。


qgmap 0.1.8(2009年10月2日時点で最新版)

これをザウルスにインストールする。起動すると、まだ地図データが読み込めていないので真っ白な画面になるはずである。左上のアイコンをクリックして、先にマウントした gm_lite ディレクトリを指定しよう。ここでちょっと手間取ったことが一つ。ディレクトリは gm_lite/imgs を指定する必要があるのだが、今回使用した qgmap 0.1.8 では、gm_lite まではアイコンで選択できるのに、imgs はウインドウの下部に手動で入力しなければならなかった。



問題がなければ、軽快に Googleマップがみれるはずである。使い方は GM_Lite と同様に「?」を入力すると表示される。もちろん配布元にも丁寧な説明が記載されている。