CITIZEN AUTOMATIC 25 JEWELS

出張で腕時計をなくしてしまった。人からもらった安物だったが、自分の不覚が嘆かわしい*1

じつは結構な高級腕時計を一つ所有している。人生の墓場の入口でいただいたものだが、粗忽な性格のため、年に数回のハレの日以外は付けてない。だからそれを出すわけにはゆかないし、またいま買い替える金銭的な余裕はない。

そんな訳で、ずいぶん前に使わなくなり、押入れにしまってあった機械時計を引っ張り出してみた。以下のものである。



(画像をクリックすると大きくなります。注意)

これもだいぶ前に親父からもらったものであるが、型番がよくわからない。フロントには "CITIZEN AUTOMATIC"、裏面には "CITIZEN 25 JEWELS" とあるだけ。しかし、機械式腕時計マニアの方がまとめたサイトに、その情報が載っていた。


Aoのガラ研究所
SKELETON:4-760131 TA '71〜'73年製,25石

"4-760131TA" というのは型番ではなく、製品番号のことだろう。私のものは "4-760166TA" だった。製造期間は1971〜73年とのこと。販売価格について、現在では中古で2〜4万円程度の値が付いているが、もともとは10万円だったらしい。当時の物価水準を考えれば、たいへん高価な腕時計だったのだ。

さて、スケルトンだと内部のメカニズムが見れて面白い。特に、ガンギ車、アンクル、テンプ(とひげゼンマイ)の動きはコミカルで楽しい。秒針は滑かだ。あと自動巻なので、手に付けていれば止まることはない。

とはいえ、クオーツに慣れた身には、ずいぶんと不正確な点は否めない。日差(日毎のずれ)は機械式の宿命であるが、2日ほど経つと気になるくらい遅れている(ちなみに実際の時間より進んでしまう)。親父はかつてこの時計を愛用していたが、こちらが大学生くらいになるとほとんど使わなくなり、ある日、ねだったら簡単にくれた。やはり、もう面倒くさかったのであろう。

上記の画像を見ての通り、だいぶボロボロである。時間(とお金)があったら、オーバーホールに出してみたい。

*1:後日みつかりました。バッグの変の場所にしまっていたようでした。