ミニキーボード(楽器)を買った (Casiotone MT-70)

学生時代はシンセサイザーで怪しげな曲などを作り、TASCAM のマルチトラックレコーダーで録音していた。そうした作業はいまやバソコン上で可能なのだが、まったくやっていない。曲作りは面倒であり、そんな時間はないからである。

それでも楽器を弾くのは好きなので、何かやりたいのだが、家が狭く、また近所迷惑になるのでとてもじゃないが無理である。上記のシンセサイザーも実家で置いてきているので、ちょっと音が出せるキーボードが欲しい。しかし最近ではそうしたものはほとんどない。全部 MIDI キーボードに取って代わられてしまっているのである。わざわざパソコンにつなぐのは面倒なので、これは却下である。

そんな折、近所のリサイクルショップで面白そうなキーボードをみつけた。電源は繋いでなかったので、家から電池をもって来て試し弾きしたところ、一応すべてのキーから音が出た。値段も手頃だったので購入した。



家に帰ってから少し調べてみると、この機種はカシオトーン MT-70 という名前で、80年代半ばに定価59000円で発売されたという。鍵盤はミニサイズ49鍵。音色は20種類で、リズム伴奏、録音、ワンキーで和音が出る機能などが付いている。音は左上のスピーカーから出る他に、イヤホン端子、LINE出力も備えている。電源はACアダプター (7.5V) または電池(単1形×6本)である。詳しくは下記のサイトを参照されたい。


Casiotone MT-70 (warranty void)

さてこのキーボード、かろうじて音は出るものの、かなり汚れている。どうやら金属部分が錆びてしまって、その屑がキーボードの内部に入り込んでしまっているようだ。よって、中身を開けて掃除した。



内部基盤などは、なかなかしっかり作ってある。



今となっては、音色の種類は少ないし、音質はヘボい。しかし、オルガンなどはなかなか味がある。このサイズなら、簡単な曲はなんとか演奏可能である。しばらくは楽しんでみるつもりである。