ZEBRA サラサ4 と サラサマルチ

ボールペンなんて、そこら辺で売っているものを適当に使えばいいと思っていたが、最近ゲルインクの書き味の良さに気がついた。

ゲルインクのものは各社で出ているが、私がよく使う多色ボールペンでは、ゼブラの「サラサ4」というのが評判がいいことを知る。しかし、「サラサ4」はすでに製造が終了し、後継機種もないようだ。急いで近くの文房具屋で探したが、みつからなかった。

そこで、とりあえずゲルインクが使える「サラサマルチ」というのを購入したのだが、これがあまり良くない。それまでゼブラの「クリップ・オン・スリム」を愛用していた身には軸が太すぎるし、シャーペン部分のメカニズムが悪く、よくひっかかる。



上が「サラサマルチ」、下が「サラサ4」

さらに、購入してから気がついたのだが、替え芯が「サラサ4」(JK 0.5) とは異なるもの (NJK 0.5) で、随分と細くなってしまっている!



上が「サラサ4」用JK 0.5、下が「サラサマルチ」用NJK 0.5

ゲルインクは書き味が滑らかな反面、油性インクに比べて減るのが速いという欠点がある。量も少なく、しかも価格も高い NJK 0.5 を今後、何本も購入するのは嫌だなあと思いつつ、ホームセンターの文房具売り場をなんとなく見ていたら、あったではないか「サラサ4」が! すでに通販で注文しているのも忘れ、レジへ急ぐ私であった。

しかし、ゼブラはなぜ「サラサ4」の後継を出さないのであろうか。

PC-9821 Nw 133 ご逝去

長らく自宅サーバーとして動かしていた PC-9821 Nw 133 がついに故障した。自宅サーバーとしては2006年3月からだから、実に10年近く休まずに、しかもほとんどトラブルなく動いていたのだから凄い。むろん、それには FreeBSD (98) という OS の堅牢性もあったといえる。ただし、ディズプレイは数年で映らなくなっていたが…



今回、壊れたのも HDD だけであり、これを交換すればさらに延命させることも可能であろう。しかし、もう一からサーバーを構築する精神的な余裕はない。そもそも IDE 接続の 2.5インチHDD の新品を手に入れるのは不可能であろう。こうした理由から、PC-9821 には引退してもらうことにした。今までご苦労さまでした!

デスクトップPCのパーツ交換

たいした話題ではないが、デスクトップPCの内部を掃除し、ケースファンを2台交換した。Owltech OWL FY12225L から Scyth の SY1225SL12SL へ。たいぶ静かになったが、すると他のファンの騒音が気になりだした。俗に言う「静音スパイラル」という奴だ。

あと、5年間活躍した Kensington Expert Mouse 5 (EM5) を、保管しておいた新しいものに交換した。実はストックはあと2台もある。今後10年は大丈夫であろう。



言うまでもなく、左が5年選手の EM5、右は未開封のもの。定期的にクリーニングはしているが、だいぶ色が違う。

Photoshop でいわゆる「美肌」エフェクト

グラビア雑誌や広告等では、モデルの肌は Photoshop で修正されているのは当たり前。ではどうやっているのか調べてみた。基本は以下の通り。

  1. 修正ブラシで、シミやホクロを消す
  2. 肌の部分のみを選択する
  3. フィルターで「ぼかす(表面)」を選択
  4. フィルターで「ノイズを加える」を選択

要する手作業でゴミを取り、「ぼかし」でのっぺりにし、「ノイズ」を少しザラザラにして不自然さをなくす――という手順である。

以下に作例を挙げる。



ぼかしとノイズの値には研究に余地がありそうだ(実際、使うことは少なそうだが)。

90年代池袋のCDショップの思い出

手持ちCDのリッピングをやっていたら、ふと1990年代のCDショップのことが思い出された。いうまでもなくCDを中心として音楽ソフト全盛の時代で、当時大学生だった私は池袋界隈に生息していたが、そこは特に「CDショップ激戦区」で大型店舗が軒を連ねていた。中学、高校をろくな店がない田舎で過ごした音楽好きの青年にとって、まさに宝の山であった。

もちろん、今は見る影もない。急に懐かしくなり、誰かがブログで書いていないか検索してみたが、適当なものが見当らなかった。そこで、当時の状況――というか私の記憶――を記しておきたい。





1990年代当時の池袋には、主要なCD大型店として以下のものがあった。

  • HMV(池袋駅西口メトロポリタンプラザ6F)
  • ヴァージン・メガストア(西口丸井地下1F)
  • WAVE(東口独自ビル)
  • タワーレコード(東口P’パルコ5F、6F)
  • 山野楽器(東口西武池袋本店9F)

これらのCDショップはいずれも個性的であった。HMVは全体的に品が良くて、メトロポリタンプラザの一階を占有していたのだが、ジャズとクラシックのコーナーは他と分かれており、入口がひとつしかなく個室みたいになっていた。クラシックよりもジャズコーナーの方が敷居が高く、入るのがためらわれたのが印象に残っている。



ヴァージン・メガストアは、丸井の地下1階はほぼ占有していた。こちらは全体的に開放的で、ジャンル間の垣根を感じさせないレイアウトであったと思う。個人的には一番お世話になったお店で、店員用のCDカタログを見せてもらって輸入版を取り寄せてもらったこともあった。

WAVE はさすがに独特の雰囲気を放っていた。本屋のリブロ(最近閉鎖にニュースがありましたね)のすぐ前のビルにあったのだが、中が薄暗くていかにも「アングラ」という雰囲気が漂っていた。ここでは洋楽をよく探したな。なお、下の写真は西武本店へ移転後のものだが、旧 WAVE はもっともっと暗かった(印象がある)。



タワーレコードは後発で、1994年にP’パルコ(ピーダッシュパルコ)ができてから通い始めた。すぐ上に石橋楽器があるので立地はよいのだが、クラシックコーナーが小さいので、あまり利用しなかった。最後の山野楽器は、西武のかなり高い階にあるので、はてしなく遠い印象しかない。

基本はこれらの店舗をはしごして、欲しいCDを探したり、新しい発見があったりと、ゆうに半日は潰れた。いまでは絶対にできない遊びで、まあ楽しかったわけですよ(当然、パソコンや携帯電話はもってなかった)。店側はそうした移り気な客を囲うために「ポイントカード」をちらつかせた。換金率も(現在のTポイントカードとかに比べると)結構よくて、「ボーナス」で買えるCDを選ぶために、さらに小一時間ほど漁ったりした。



現状はご存知の通りで、2000年以降のCD不況の影響でだいぶ様変わりしてしまった。一番お世話になったヴァージン・メガストアは丸井のB1Fから近くの店舗(現パチンコ屋)に移転し、その際、輸入CDの取り扱いを止めてしまった。それ以降は行ってないので記憶はない。調べてみると、いったん丸井の8階に戻り、2009年のヴァージン・メガストア全店舗閉鎖に伴い消滅したようである。

WAVE は2009年1月12日に閉鎖したらしい(このブログとコメントを参照)。なお、WAVE 自体も2011年に破産申請をしている。

輸入盤を取り扱わなくなったヴァージン・メガストアの亡き後は、HMV がおもな購入先となり、数年はお世話になった。ここのクラシックコーナーは、古楽やバロックも充実しており、小さいが書籍コーナーもあってよかった。しかし、ここも2011年に売り場を大幅縮小し、クラシック・コーナーの敷地に全ジャンルが統合される。当然、輸入版などを置くスペースはない。これで池袋におけるクラシックCDファンの最後の砦が陥落した。

よって、池袋で今でも「大型店」という名に相応しい規模を維持しているのは、タワーレコードくらいであろう(ここ数年行っていないので、実際はよく分からないが)。



かつていた多くのCD購入層と同様に、私もCDショップから足が段々と遠のき、年に数枚買う程度になってしまった。欲しい時は新宿のタワーレコードにも行くが、基本は Amazon である。作曲家ごとの格安 Box セットが買えるのは、1990年代当時はなかった楽しみだ(まあ、そういうのは買っても聴かないのだが)。

自分は業界関係者でも何でもないので、「CD不況」や「音楽離れ」についてアレコレ言うつもりはない。その時々に合った音楽の楽しみ方がある筈なので、現在は現在のやり方で楽しめばよいと思う。ただ、自分が若かったというのももちろんあるが、90年代のCDショップは楽しかったなぁとしきりに思う次第である。


字幕ファイル (.srt) の書き方

字幕ファイル (.srt)

動画に字幕を付けるのは、再エンコードなどが必要で面倒だと思っていたが、テキスト形式の字幕ファイル (.srt) さえ作っておけば、プレーヤー側では簡単に追加できるようだ。書式も簡単で、以下のようになっている。


1
00:00:00,000 --> 00:00:05,000
最初の字幕


2
00:00:05,000 --> 00:00:10,000
次の字幕


3
00:00:10,000 --> 00:00:20,000

その次の字幕


一行目は字幕No、二行目は表示時間、三行目は字幕の内容(テキスト)、そして識別用の空行となっている。非常に簡単である。

一行目の字幕Noは、例えば数百の字幕を書いた後に途中に追加する際、いちいち番号を振り直さなければならず面倒なようだが、必ずしも連番になっていなければならない訳ではないようである。

こうした書いた字幕ファイルは、「動画のファイル名.srt」として、動画ファイルと同じフォルダに入れておけば、プレヤーが自動的に読み込んでくれる(要設定)。



字幕スタイル・ファイル (.srt.style)

字幕の文字(フォント、大きさ、色等)や表示位置を指定したい場合は、「字幕スタイル・ファイル」を作成すればよい。これは「字幕ファイル名.srt.style」とする。

書式は以下の通りである。


ScriptType: v4.00+
PlayResX: 384
PlayResY: 288


[V4+ Styles]
Format: Name, Fontname, Fontsize, PrimaryColour, SecondaryColour, OutlineColour, BackColour, Bold, Italic, Underline, StrikeOut, ScaleX, ScaleY, Spacing, Angle, BorderStyle, Outline, Shadow, Alignment, MarginL, MarginR, MarginV, Encoding
Style: Default,Arial,20,&H00ffffff,&H0000ffff,&H00000000,&H80000000,-1,0,0,0,100,100,0,0.00,1,2,2,2,20,20,20,1

一見、複雑にみえるが要は "Format" の順番で、パラメーターが並んでいるだけである。列挙すると以下のようになる。

Name
スタイルネーム(変更不可)
Fontname
フォント名
Fontsize
フォントサイズ
PrimaryColour
文字色(色名の直接指定不可。&HaaBBGGRR で指定[aa は透明度])
SecondaryColour
?(カラオケの効果用らしい)
OutlineColour
文字の境界の色
BackColour
影の色
Bold
太字(-1 で太字、0 で通常の書体)
Italic
斜体(-1 で斜体、0 で通常の書体)
Underline
下線(-1 下線あり、0 でなし)
StrikeOut
打ち消し線(-1 であり、0 でなし)
ScaleX
文字の横幅(100 がデフォルト。90 は横幅90%の意味)
ScaleY
文字の高さ(100 がデフォルト。90 は縦90%の意味)
Spacing
文字間の間隔(ピクセル単位。デフォルトは 0)
Angle
文字の角度(デフォルトは、0.00。縦書きにする場合は、270.00 )
BorderStyle
文字表示のスタイル(1 で輪郭と影が付く。3 で長方形の背景がでる)
Outline
文字の境界(縁)の太さ(0 で縁なし)
Shadow
文字の影の太さ(0 で影なし)
Alignment
文字表示の位置(1〜9 で指定)
MarginL
字幕左の余白
MarginR
字幕右の余白
MarginV
字幕の高さ
Encoding
ファイルのエンコーディング。日本語フォントそのものを含む場合は、1 にして UTF-8 または Unicode 16-LE で保存する。


なお、PlayResX と PlayResY は字幕の解像度を表し、表示する文字のすべてのサイズに影響する。動画の解像度を同じにすれば大きさが分かりやすいが、必ずしもそうする必要はない。



縦書き

縦書きで字幕を表示したい場合は、上記の字幕スタイル・ファイルで縦書き要フォント(@フォント名)を指定し、Angle の値を 270 にすればよい。



ところで、特定のテクストのみ縦書きで表示させたい場合がある。そうした際は、スタイル・ファイルではなく、個々の字幕にダグを付けることで縦書きにすることができる。書式は以下の通りである。


{\an6}{\fe128}{\fn@MS UI Gothic}{\pos(355,178)}{\frz270}縦書きのテクスト{\an}

重要なのは {\frz270} で、これが縦書きの命令。{\fn} はフォントの指定なので、縦書きフォントの名前を書く。その前の、{\fe} はフォントエンコーディング。{\fs} はフォントの大きさ。{\pos(X,Y)} は表示する座標で {\an} は字幕を表示する大まかな場所(1〜9 が指定可能)を意味する。最後の {\an} は終了タグで、複数の字幕を同時に表示する際に必要らしい。

下記の参考サイトにあるように、このSRT形式はかなり色々なことができる。ここでは当面使いそうなものを書いておく。



フェードイン・フェードアウト

細かく設定することも可能だが、次の簡易的なものでも十分機能する。


{\fad(1000,2000)}フェードイン・フェードアウト

上記は「1秒かけてフェードインして、2秒かけてフェードアウトする」例。




参考サイト:MPC and SRT (+ASS)