N2100 の PC 直結で転送率の大幅向上

前に紹介した Thecus の N2100 だが、やはりファイル転送の遅さが気になった。

しかし、よくよく考えてみると、それもその筈。手元のスイッチングハブで繋っているとはいえ、実際は無線 LAN を通じた接続だったからである。つまり、以下のような冗長な構成であった。


メインPC → スイッチングハブ → 無線 LAN 子機 → 無線 LAN 親機 → ルーター → 無線 LAN 親機 → 無線 LAN 子機 → スイッチングハブ → NAS

ファイルをコピーしている時のネットワークの状態を TCP モニターで見てみると、だいたい 3Mbps くらいだった(送信速度)。バックアップ用なので数十ギガをまとめてコピーすることがあるが、例えば 50G 分ファイルのコピーは 5 時間もかかることになる。これではやってられん。

少しでもスピードが改善できないかと、メイン PC → 有線 → ルーター 有線 → NAS という構成にしてみると、ファイルコピーのスピードは二倍強の 7Mbps になった。

さらに調子に乗り、LAN クロスケーブルでメインPC と NAS を直結すると、なんと 15Mbps も出るではないか! USB1.1(の理論値)に毛が生えた程度のスピードだが、体感速度としては十分に速い。こんなことも知らなかったとは、なんと愚かなことか。

しかしながら、好事魔多し。別に困った問題が生じたのであった…。次回に続く。