パブリックドメインクラシックで著作権フリーの歴史的名演を聴こう!

音楽の著作権は、作曲者と演奏家でその内容は異なる。まず作曲者の権利は、その死後70年まで保護される。それに対して、レコードやCDといった音楽メディアに対する演奏家の権利(著作隣接権)は、録音後50年である。これでは短かすぎる――その演奏家が存命中に権利が切れてしまう可能性がある――ので、欧州議会では今年の4月に、それを70年に延長する法案が可決された。この流れはいずれ、日本にも何らかの影響を与えるであろう。

しかし、少なく現在の日本においては、作曲家の没後50年が経過し、録音ないしは発表から50年が経過したものは、パブリックドメイン(公有物)とみなされる。要するに、著作権を気にすることなく、自由に使うことができるのである。

前置きが長くなったが、以下のサイトでは、いわゆる「歴史的名演」と呼ばれる音源で、パブリック・ドメインになったものを聴くことができる。


パブリックドメインクラシック

私のおすすめ(というか既に CD を持っている)は、ホロヴィッツがプロコフィエフのトッカータニ短調 (Op. 11) を弾いたもの。1947年の録音だそうだ。


プロコフィエフ
トッカータニ短調, Op. 11
ピアノ : ヴラジーミル・ホロヴィッツ / year 1947

ただし、上記のサイトは mp3 ファイルの場所が筒抜けで、さらにファイル名が連番なのには、他人ごとながら心配になってしまった。つまり、ダウンローダーを使った、いわゆる「ぶっこ抜き」が可能なのである。「パブリックドメインなのだから、ダウンロード歓迎」ということなのだろうか。