仮想マシン上で wikipedia-fpw を試す

これまであらすじ

wikipedia-fpw を使って、ウキペディアのダンプファイルを epwing 形式に変換すると、インターネットに接続していなくても、ザウルス上で閲覧することができる。

ただし、Windows/Cygwin 上での変換では相互参照や数式が表示されない、という制約があった(このエントリを参照)。

そこで ubuntu 9.04 が入っているノートパソコン上での(相互参照付きの)変換を試みた。ただし ubuntu にデフォルトで入っている perl には、wikipedia-fpw に必要なオプションが付いていないため、(perl を)再インストールする必要があった(このエントリ)。

手順にさほど問題はなかったが、マシンパワーが不足しているため、変換には膨大な時間(約20時間!)がかかってしまった。これでは実用的ではない。よって、メイン PC に仮想マシンとして ubuntu をインストールして(このエントリ)、変換することにした。

仮想マシン上で変換する

という訳で、VMware 上に構築した ubuntu 9.10 で変換を行うことにした。手順は、前に書いたのとほぼ同じ。ただし、今回は perl のアップデートを行ってから、freepwing をインストールした。


$ wget http://ftp.funet.fi/pub/CPAN/src/perl-5.10.1.tar.gz
$ tar zxvf perl-5.10.1.tar.gz
$ cd perl-5.10.1
$ ./Configure -Duse64bitint
$ make
$ sudo make install

質問される項目は、すべてデフォルトで大丈夫なようだ。続いて、freepwing をインストールする。


$ wget ftp://ftp.sra.co.jp/pub/misc/freepwing/freepwing-1.6.1.tar.bz2
$ bzip2 -dc freepwing-1.6.1.tar.bz | tar xvf -
$ cd ./freepwing-1.6.1
$ ./configure
$ make
$ sudo make install

wikipedia-fpw の設定ファイルでは、相互参照を有効、数式は無効にした。いざ "fpwmake" である。仮想マシン上とはいえ、オンボロのノートパソコンとは段違いの速さ。一時間ちょいで無事、変換が終了した。



"fpwmake catalogs" と "fpwmake package" にも特に問題はなかった。



ところで、ZIP ファイルの Windows への移動はどうすれば良いであろうか。私は Windows で「共有フォルダ」の設定をしているので、ubuntu 上からそこに接続し、ファイルを転送した。その方法は、ubuntu のファイルブラウザで、メニューの「ファイル」の「サーバーへ接続」から簡単に行うことができる。