吉田秀和『私の好きな曲』収録楽曲

私はクラシック音楽が好きだが「音楽評論」はほとんど読まない。しかし、吉田秀和だけは別格で、作曲家や演奏家に興味がなくても、この人が書いているものだとついつい聴きたくなってしまう。

よって『吉田秀和全集』こそ持っていないが、彼の文章はけっこう読んだ。だが、不覚にもこの本は知らなかった。原著は1977年で、2007年にちくま文庫に入ったようである。CD ショップに置いてあるのを見て、思わず購入してしまった。

本書で挙げられている楽曲は、なるほどしぶく興味深い。以下に記しておこう。


・ベートーヴェン『弦楽四重奏曲嬰ハ短調』作品131
・ベートーヴェン『ピアノ・ソナタ ハ短調』作品111
・モーツァルト『クラリネット協奏曲』K622
・シューベルト『ハ長調交響曲』D944
・ストラヴィンスキー『春の祭典』
・ブラームス『ヴァイオリン協奏曲』
・ドビュッシー『前奏曲集』
・ヤナーチェク『利口な女狐の物語』
・R・シュトラウス『ばらの騎士』
・ブルックナー『第九交響曲』
・J・S・バッハ『ロ短調ミサ曲』
・ハイドン『弦楽四重奏曲』作品64-5(ひばり)
・D・スカルラッティ『ソナタ』群
・シューマン『はじめての緑』
・ヴェーベルン『弦楽四重奏のための五つの楽章』作品5
・フォーレ『ピアノと弦のための五重奏曲二番』
・ドヴォルジャーク『交響曲第八番』
・ショパン『マズルカ』作品59
・ヴァーグナー『ジークフリード牧歌』
・バルトーク『夜の音楽』
・ヴォルフ『アナクレオンの墓』
・ベートーヴェン『第九交響曲』
・ベートーヴェン『弦楽四重奏曲』作品59-1
・モーツァルト『ピアノ協奏曲変ホ長調』K271
・ラヴェル『ヴァイオリン・ソナタ』
・ベルク『ヴァイオリン協奏曲』(ある天使の思い出に)

ほとんど知っている曲だが、2、3は聴いたことがない。今度 CD を探してみるか。