UPSmini500 IIBのバッテリ交換

ユタカ電気のUPS(無停電電源装置)UPSmini500 IIB が突然、壊れた。警告音を短く発するやいなや、繋いでいたPCの電源が落ちてしまった。電源スイッチを押してみると、しばらくは普通に作動していたが、10分程度でまた切れてしまった。その後は、再起動しても警告音がちょっと鳴って切れてしまうという状態。当然、繋いでいる機器に電気は提供されない。

ごたぶんに漏れず、2011年の東日本大震災で「計画停電」をくらった時、衝動買いしてしまった奴だ。幸いにして、この三年間でUPSのごやっかいになったことは一度もなかった。しかし、バッテリの寿命は6〜7年と書いてあったので、一体どうしたことだろう。

調べてみると、ヒューズが切れてしまったという可能性が浮上した。過電流を流した覚えはないので、あやしいとは思いつつ一応、確認してみる。ヒューズはガワを開けなくても交換できる。電源部分に取り出し口があるのだ。ご丁寧にも予備のヒューズが付属していた。



ところが、ヒューズは切れていなかった。念のため予備のものに交換してみたが、症状は変わらず。機器を外してしばらく充電させても無駄であった。

その内、もしかしてバッテリが寿命となってしまったのではないかと思いついた。前述の通り、バッテリ駆動はほとんどしていないので、納得できない感もあるが、一応、試してみようとバッテリを外した状態で機器を繋いでみたら、何の問題もなく動いた。このUPSは「常時商用給電方式」なので、通常の使用ではバッテリは関係ない筈だが・・・。詳しい理由は分からないが、とりあえず私の状況ではバッテリが原因である可能性が高い。



それを確かめるためには、バッテリを交換してみるしかない。だが、この機種はバッテリ交換型ではない。メーカーに依頼すると、おそらく高くつくだろう。買った時の価格は1万円以下なので、これは新品(後継機種)を購入した方が無難である。

とはいえ、UPSというものは問題がない時はただの金食い虫であり、わざわざ新しいものを買いたくはない(「喉元すぎれば」という感じで恥ずかしいが・・・)。そこで調べてみると、内蔵バッテリとまったく同じサイズ、規格のものが秋月電気で売っていることが分かった。値段は1600円で送料込みで2100円。もし、失敗しても我慢できる価格だろう。さっそく注文してみることにした。



バッテリと本体はケーブルで接続されており、簡単に取り外しはできないようになっている。しかし、バッテリ側のケーブルは半田付けなどはされておらず、単に金属金具で挟んでいるだけなので、ラジオペンチでひっこ抜くことができた。テスターで調べてみると、案の定、バッテリは死んでいた。



次に新しいバッテリを取り付ける。これは注意が必要。最初、ペンチを金属部分が触れて火花が散ってあせった。交換後は、緑ランプが付き、UPSが見事復活。3年寿命だとすると、年間700円か。次にバッテリがへたったらどうしようか。おわり