オーバークロックのための事前調査3と実践

前回は、オーバークロックに関する基本的な事項を確認した。今回は、CPU の設定について書こう。といっても、Core 2 Duo E8600 には既に多くの OC の事例が紹介されているので、それをまとめればよいだけである。

Google でちょっと検索するだけで、以下のような詳しいサイトがみつかった。


4Gamer.net ― シリーズ最高クロックの「Core 2 Duo E8600」レビュー
1 号機 E8600 CPU交換!BIOS設定|kakuさんのブログ
高耐性なE8600での高速エンコード!: くろすけの、まったりと過ごす日々
Core 2 Duo E8600 BOXのレビューと評価: Core 2 Duo 最高クロックの高性能モデル
JA2IF−3(4.5G までの OC。写真多数)

これらの記事を読んでみると、E8600 はベースクロックの変更だけで、4G が達成できるようだ。オーバークロッカーの関心は、電圧を上げ(これを「カツ入れ」というらしい)、4.5G くらいで安定駆動させることにあるみたいだ。

私にはそこまでの野望はない――というかチキンなので、とりあえず前者の「お手軽 OC」を試してみた。設定は、BIOS で "CPU Host Clock Control" を "Enable" にし、"CPU Host Frequency (Mhz)" から設定すればよい。



オーバークロック後は、いくつかのベンチマークを試し、CPU温度の推移を観察してみた。CPU クーラーは Thermaltake Big Typhoon Rev. 2 である(ファンコンなし)。

まず、以前は室温が 15〜18℃だとアイドル状態で 40〜42℃程度であった。これがオーバークロック後には 45℃くらいになった(いすれも Core Temp 読み)。高負荷の Prime95 を試してみると、"Test 10" で 68℃まで上り、その温度で安定する。ちなみに二時間の動画を H.264 でエンコードしてみると、43〜63℃くらいを推移した。

E8600 の規定動作温度 (Thermal Specification) は、72.4℃ である。よって、上記の数値でまあ、問題はないであろう。当分はこの状態で行くつもりである。