メールボックスが一杯になった

私は他人にメールを送る際、かならず自分宛に BCC を指定するようにしている。POP3 の場合、出先で自分が送信したメールが確認できないからである。よってメールを送信すると、ほとんど同時にそれが受信される。ところが過日、そうした動作がなく、おかしいと思った。ちなみに、プロバイダのメールアドレスからの送信である。

そこで Gmail からプロバイダのメールアドレスへテストメールを送ってみると、案の定、送信不能で返ってきた。エラーメッセージは以下の通り。


maildir delivery failed: User disk quota (100Mb) exceeded.

どうやら、メールボックスが一杯になってしまったようだ。そういえばメーラー (Thunderbird) の設定で、「ダウンロード後もサーバにメッセージを残す」にチェックしたものの、日数による削除の設定をしていなかった。よって、メールが際限なく溜っていたのであろう。

いまどきウェブメールですら 1G の容量があるのに、金を払っているプロバイダのメールサーバーが 100MB しかないのはどういうことだ、という恨み節はとりあえず置いておき、急いでメールを削除する。最近、なぜかメーラーの動作が遅いなあと思っていたのだ。くわばら、くわばら(笑)



ところで、何故サーバーのメールを削除しない設定にしていたかというと、受信したメールをどうローカル(つまり自分のパソコン)に保存するか分からなかったからである。

Thunderbird の場合、送受信したメールのデータは「プロファイル」フォルダに保存される。その場所だが、普通にインストールすると Windows XP/2000 では C:\Documents and Settings\[ユーザ名]\Application Data\Thunderbird\Profiles 以下にある。しかし私は C ドライブに個人的なデータは置かないので、違う場所を指定している。プロファイルは Thunderbird を p オプション付きで起動することで、任意の場所に指定可能だ。

メールサーバーがPOP3 なら、プロファイル・フォルダの PopMail\プロバイダ名\Inbox が受信メールの総体であり、これをテキストエディタなどで覗けばメッセージが読める。しかし、そうではなく、メーラーから「ローカル」で受信したメールを見たいのである。

なにか馬鹿なことを言っている気がする。メールボックスの「受信トレイ」ですべてのメールを選択して、ローカルフォルダの "Inbox" にドラック&ドロップですがいいだけではないか、と人は思うであろう。分からないのは、Thunderbird ではこれを「自動的に」にすることはできないのか、という点である。

自分が送信したメールを、ローカルフォルダにコピーする方法はある。メニューの「ツール」→「アカウント設定」で対象となるメールボックスを選び、「コピーと特別なフォルダ」の「メッセージ送信時に自動的にコピーを作成する」にチェックを入れ、コピー先にローカルフォルダを指定すればよいだけである。

どうして受信メールは自動的にローカルフォルダへコピーできないのか、理解に苦しむ。