Nikon F-501

かれこれ10年以上前、亡くなった祖父から形見として受け取ったカメラ。祖父は平凡なサラリーマンで、退職後もつつましい生活を送っていた。将棋とともに、数少ない趣味がカメラであったが、所持していたのはこの機種だけだった。

もともとは、35mm〜70mmのズームレンズが付いていた。以下では、後に自分で購入した Ai AF Nikkor 50mm F1.4D を装備している。



カメラ史において、この機種はニコン初のオートフォーカス一眼レフとして記憶されている。上部には、マニュアルの機種のようなダイヤルが並んでおり、直感的に操作することができる。



なお、上記の画像に左端だが、フィルムの巻き上げクランクが壊れてしまっている。修理に出すのも馬鹿にならないので、金具を曲げて強引に使っている。お爺ちゃん、ごめんなさい(笑)。

20年以上前の機種なので不満を言ったら切りがない。しかし、やはり問題なのがオートフォーカスの甘さである。フォーカスは遅いし、ちょっと暗いと迷ってしまう。これにはだいぶ泣かされた。最近ではあきらめてマニュアルフォーカスで撮っている。

デジカメ全盛の昨今ではあるが、私はまだ50本あまりの未使用のフィルムを保持している。また分不相応に Nikon Coolscan 5000 ED という優れたフィルムスキャナも持っている。まだまだ活躍してもらいものである。