SATA HDD ケース MARSHAL MAL-1135S にファンを追加

これは Marshal MARSHAL MAL-1135S というハードディスクケース。S-ATA の HDD 二台を登載できる。余っているハードディスクをバックアップ用に利用するための購入した。

この機種に限らず、複数の HDD を登載可能な廉価なケースには、「コンバインモード」なる機能が付いている。複数のハードディスクを、一台のそれのごとく扱える機能である*1。最初はこの機能に惹かれたものの、実際に試してみるとちょっと不安定だし、時として HDD を認識しない等の問題があったため、早々に諦めた。

いまは、二台を別々のドライブとみなす「スタンダードモード」で使用している。このモードでも 2T HDD には不具合があるそうだが、私の場合は 1T + 500G の HDD を載せているだけので、これ迄のところ何の問題もない。

さて、バックアップとして大量のファイルをこれらの HDD にコピーしている訳だが、USB 2.0 といえども結構な時間がかかる。このケースはコンパクトではあるが、その反面、空間的な余裕はほとんどない。二台の HDD の発熱に対して、付属の 4cm ファン一機では心許ない感じがする。

ところで、ケースの前方には 2cm くらいの隙間がある。ここに余っている 4cm を加えたら、排気もよくなるのではないか――と改造への欲望がむらむら高まってきたのある。

押入れを探ってみると、ちょうと 4cm ファンが二つあった。何かのパーツから引っこ抜いたもので、静音性は期待できないが、まあこれでいいだろう。次に配線について。ケースの小さな基盤には、付属ファン用の電源が一つしかない。パーツショップに行って増設用のコネクタを買おうと思ったが、しばらく考えてやめた。この用途なら、できるだけお金をかけずに作った方がよい。

ということで、付属ファンの電源コードのビニール部分をカッターで切ってケーブルを露出させ、そこに追加するファンのケーブルをハンダでくっ付けた。下のような感じである。



動作を確認すると、三台とも問題なく回った。あとはケースに付ければよい。フロントグリルは取り外し可能なので、取り付けは簡単である。フロントグリルの小さい穴を電動ドリルで広げ、あまっているネジで固定した。



あとはフロントグリルを戻し、HDD を取り付ければ完成である。



上面



フロント部(裏から)



フロント部(正面から)

実際に動かしてみると、質の悪いファン三台だけあって、かなりの爆音である。しかし、常時電源を入れるものではないので、構いはしない。そのぶん排気はさすがに良い。フロントから吸い込まれた空気は、HDD の熱で暖められ、後部から排出されている。

そして、何よりも、改造費用がまったくかかっていないのが嬉しいのだ。