祝!MDX Online(ミラー)復活

子供の頃にはまったゲームの音楽が、唐突に聴きたくなることがある。そんな時は MDX である。

かつてゲーム音楽のマニアたちが、X68000 で FM 音源ドライバ MDXRV を操り、楽曲データを作成していた。膨大な数のそのデータは、黎明期のパソコン通信をもちいてやりとりがされていた(らしい)。このデータの拡張子が "MDX" であった。

時代は DOS/V に映ったが、Windows 上で MDX データを再現できる X68Sound.dll と MDX プレイヤーで、そうしたデータを聴くことができるのである。ありがたいことである。

さて、前置きが長くなったが、今回のお題である MDXWin も、そうした MDX プレイヤーの一つであった。ただし、MXDRV for Win32 などと違うのは、オンライン機能が付いていて、MDX ファイルをもっていなくてもサーバーから楽曲を聴くことができる点にある。とても便利な機能であった。

が、2007年末にソフトの作者が突然、開発を放棄し、放置されたサーバーもやがて使用不能になった。私は「スタンドアローン至上主義」なので、聴きたいと思う MDX ファイルはあらかたダウンロードしていたが、それでもたいへん残念であった。

ところが、なんと有志がミラーサーバーで MDX Online を復活させていたのである。今年の 8 月からと、まあ最近のことである。ともかく素晴しい!


MDX Online AF

ミラーサーバーの利用は、同サイトより MDXWin Version 2.510 を落としてインストールすればよい。以下は起動時のスクリーンショット。



前回のサーバー喪失の際に味わった絶望感はもうこりごりなので、できれば MDX ファイルは落しておきたい。しかし残念ながら MDXWin からは MDX ファイルのダウンロードはできないらしい。まあ、サーバーの負担もあるから仕様的に難しいのだろう。よってローカルに残しておきたい楽曲は、mp3 また wav に変換しなければならない。ただし、現在演奏中の MDX データは MDXWin のフォルダの NetCache213\Music\networkdownload.MDX なので、それをコピーするという手もあるだろう(PDX ファイルは NetCache213\MXDRV_PDX 以下)。

なお、今回いろいろと設定をいじっていたら、エンハンサーのウインドウが消えてしまった。ボリュームやイコライザなどが付いた以下のウインドウである。



設定などをくまなく見たが、どうすれば復活するのかわからなかった。そこで設定ファイル MDXWin.ini を以下のように編集した。


[WinAMPDSPPlugin]
Enabled=1

上記の値が "0" だとエンハンサーは表示されない。