LAN の Teaming を試してみた

現在、使用しているギガバイトの GA-EP45-DS5 には、LAN ポートが二つ付いている。



これで「チーミング (Teaming)」を行うことができるという。チーミングとは、


コンピュータに装着された複数のネットワークアダプタを束ねて一つのアダプタとして運用し、負荷分散や帯域向上、耐障害性の向上を図る技術。(IT用語辞典 E-Words

だそうだ。複数の回線の使い方にはいくつかの種類がある。


Fault tolerance(フォールトトレランス)
LANアダプタをプライマリ、セカンダリに分ける。通常はプライマリで通信し、問題が生じたらセカンダリを使う
Link Aggregation(リンク・アグリゲーション)
二つの回線を合わせる。単純に速度が二倍になるわけではないが、全体としての帯域幅が増加する(らしい)
Load Balancing(ロード・バランシング)
送信する際の負荷を分散させる機能。サーバーからのトラフィックを分析して、適当に振り分けてくれる(らしい)

さて、本題のチーミング化だが、マザーボードの付属 CD に入っている Realtek Teaming Utility というのを使う(Realtek のサイトからはダウンロードできないらしい)。インストール後に OS を再起動すると、RtkTeamingXP.exe というプログラムが動いている筈である。



"Create Teaming" から LAN アダプタをメンバーとして指定すれば、チーミングが設定される。その際、コントロールパネルの「ネットワーク接続」で、使う LAN アダプタをあらかじめ「有効」にしておく必要がある。以下は、リンク・アグリゲーションを設定した際のタスクマネージャのスクリーンショット。帯域が二倍の 2Gbps になっている。



なお、ここまで書いて言うのも何だが、サーバー用途でもない限り、チーミングの効果はほとんどない。インターネット (WAN) 側の回線速度は光回線でも 100Mbps 程度であり、速さの向上はみられないし、ローカルネットワーク (LAN) についても、回線全体がギガビットに対応していなければ意味がない(安定性はあがるかもしれないが)。

要するに、個人用途でチーミングを行うのは自己満足にすぎないのである。かくいう私も、設定後にちゃんと動くことを確認すると、早々にチーミングを解除したのであった…。